2025年8月、高知旅行の帰り道に京都で一泊し、清水寺から八坂神社まで京都市内を歩いて巡ってきました。
このときの旅は、もともと高知への家族旅行がメインで、帰り道に「せっかくなら京都にも寄っていこう」ということになり急きょ決まった一泊旅行です。移動の途中で立ち寄った淡路島サービスエリアの絶景にも家族みんなで驚かされましたが、その続きとして京都市内をたっぷり歩いた1日についてまとめておきたいと思います。娘(当時小6)と息子(当時小5)にとっては、学校や本で知っていた場所を自分の目で見られる良い機会になりましたし、私自身は京都には何度か来たことがあるものの、ようやく八坂神社にお参りできて、個人的にもうれしい1日になりました。
清水寺とは
清水寺は、京都府京都市東山区の音羽山中腹にある寺院です。
798年(延暦17年)、征夷大将軍として知られる坂上田村麻呂(さかのうえの たむらまろ)が創建したと伝わる古刹で、本尊は十一面千手観音。1994年には「古都京都の文化財」の一部としてユネスコの世界遺産にも登録されています。
なんといっても有名なのが、本堂から張り出すように造られた「清水の舞台」です。高さは約13メートル、4階建てのビルに相当するほどの高さで、釘を1本も使わずに木材を組み上げる「懸造り(かけづくり)」という工法で建てられています。「清水の舞台から飛び降りる」ということわざの由来にもなっている場所で、実際に自分の目で見上げると、その迫力に家族みんな圧倒されました。
見どころ
仁王門と参道の賑わい
清水寺に到着してまず出迎えてくれるのが、朱色が鮮やかな仁王門です。その奥には三重塔も見え、写真映えする景色が広がっています。
訪れたのは8月のお盆の時期で、平日にもかかわらず参道は国内外からの観光客でかなりの賑わいでした。仁王門前の階段では、外国人観光客の方々もたくさん記念撮影をしていて、京都が世界的な観光地であることを改めて実感しました。娘と息子も仁王門をバックに写真を撮りましたが、二人とも人混みに埋もれそうになりながらも、なんとかいい表情で写ってくれた1枚がお気に入りです。
この日は曇り空でしたが、そのぶん暑さがやわらいで、歩き回るにはちょうどよいコンディションでした。
外部リンク 音羽山 清水寺
清水の舞台からの絶景
参道の階段を上りきると、いよいよ本堂と「清水の舞台」に到着します。
舞台に立ってみると、目の前に広がる京都市街や、緑豊かな音羽山の景色に思わず声が出ました。眼下には朱色の子安塔や、参道を埋め尽くすほどの人の波も見えて、清水寺の広大さを実感できます。息子は舞台の欄干から身を乗り出すようにして、双眼鏡片手に景色を眺めていました。「あそこまで人がいっぱいだ!」と、遠くの参道まで観察して楽しんでいたのが印象的です。
娘はというと、写真を撮るのに夢中になっていて、舞台の下から見上げる巨大な柱の写真や、木々の緑越しに見える本堂の屋根の写真など、何枚も撮っていました。舞台を支える柱は太い木材を格子状に組んだだけの構造で、下から見上げると想像以上の迫力です。釘を使わずにこれだけの建造物を支えているというのは、何度聞いてもすごい話だと思います。
混雑していたこともあり、舞台の上はゆっくり移動するくらいのペースでしたが、それでも十分に絶景を楽しめました。
三年坂でお店をひやかしながらお土産探し
清水寺を出たあとは、産寧坂(三年坂)を歩いて次の目的地へ向かいました。
石段と石畳が続く昔ながらの坂道で、両側には京都らしい町家造りのお店がずらりと並んでいます。老舗の和菓子店から、スターバックスの町家店舗、雑貨店まで、見ているだけで飽きません。私たちは特に目的を決めずに、気になったお店をふらふらと覗きながら歩きました。
途中で立ち寄ったお土産店では、スターウォーズのキャラクターを歌舞伎の隈取り風に描いた手ぬぐいが売られていて、思わず足を止めてしまいました。ダース・ベイダーが「我が子よ」ならぬ歌舞伎の見得を切っているようなデザインで、和と洋の組み合わせが妙にツボにはまりました(笑)。隣には愛らしいハローキティのぬいぐるみもたくさん並んでいて、かわいいもの好きの娘はすっかり目を奪われていました。
坂の途中は多くの観光客で賑わっていて、着物姿で歩いている方もちらほら見かけました。京都らしい雰囲気を味わいながら歩くだけでも、旅の楽しみのひとつになると感じました。
円山公園でひと休み
三年坂を抜けたあとは、円山公園を通り抜けて八坂神社を目指しました。
円山公園は1886年(明治19年)に開園した、京都で最も古い公立公園です。八坂神社に隣接していて、大きな池や石灯籠が並ぶ苔むした散策路など、静かで趣のある空間が広がっています。春には見事なしだれ桜で有名な公園ですが、私たちが訪れたのは8月だったので、青々と茂った木々の緑に囲まれながらのんびり歩くことができました。
歩き疲れたところで、円山公園内にある甘味処「一休庵」でひと休みすることにしました。運ばれてきたかき氷を見て、まず驚いたのがそのボリュームです。娘や息子の頭ほどもある山盛りのかき氷で、「こんなに大きいの!?」と子供たち二人とも目を丸くしていました。息子は真っ赤なイチゴ味、娘は黄色いレモン味を選び、大きなかき氷と悪戦苦闘しながらも、木のスプーンで一口交換しつつ最後まで楽しそうに食べきっていました。家内もイチゴ味のかき氷を注文し、暑さでほてった体を冷やしていました。私はというとかき氷ではなく甘酒をチョイス。歩き疲れた体に、優しい甘さの甘酒がじんわり染みわたりました。8月の京都はとにかく蒸し暑く、こうした休憩スポットのありがたみを実感した時間でした。
八坂神社への参拝
円山公園を抜けると、隣接する八坂神社に到着です。
大きな朱色の鳥居をくぐって境内に入ると、まず目に入るのが舞殿を囲むようにずらりと並んだ提灯です。奉納者の名前が書かれた提灯がびっしりと吊るされていて、祇園祭でも知られる神社らしい賑やかな雰囲気を感じました。
本殿は2020年(令和2年)に国宝に指定された建物で、本殿と拝殿を一つの屋根で覆う「祇園造」という珍しい建築様式が特徴です。現在の本殿は江戸時代の1654年(承応3年)に徳川四代将軍・家綱の命により再建されたもので、平安時代後期にはすでに祇園社として信仰を集めていたと伝わります。祭神は素戔嗚尊(すさのおのみこと)、櫛稲田姫命(くしいなだひめのみこと)、八柱御子神(やはしらのみこがみ)で、疫病除け・災難除け・家内安全・商売繁盛・恋愛成就など、さまざまなご利益で古くから信仰されてきました。祇園祭は、この八坂神社のお祭りが起源になっているのだそうです。
私自身、これまで何度か京都を訪れる機会がありましたが、実は八坂神社にお参りするのは今回が初めてでした。ようやく念願がかなって、境内をゆっくり歩きながらお参りできたことは、個人的にとてもうれしい出来事でした。娘と息子も本殿の前で手を合わせ、「これでご利益あるかな」などと言いながら、それぞれの願い事をしていたようです。
外部リンク 八坂神社
グルメ・お土産
今回の散策では、三年坂のお土産店と円山公園近くのかき氷が印象に残っています。
三年坂で見つけたスターウォーズ×歌舞伎絵の手ぬぐいは、和と洋のミックスがユニークで、お土産としても話のネタになりそうな一品でした。ハローキティのぬいぐるみも種類が豊富で、娘のようにかわいいもの好きなお子さんには特におすすめです。
円山公園にある甘味処「一休庵」でいただいたかき氷は、子供の頭ほどもある特大サイズ。氷はきめ細かくふわふわで、蜜がたっぷりかかっていて食べ応え十分でした。息子はイチゴ味、娘はレモン味、家内もイチゴ味を注文し、みんなでシェアしながら味わいました。私は甘酒でひと休み。器やお盆も落ち着いた和の雰囲気で、歩き疲れた足を休めながらゆっくり味わえる、ちょうどいい休憩スポットでした。真夏の京都散策では、こまめな休憩と水分・糖分補給が欠かせないと改めて感じました。
写真集









清水寺の仁王門をバックに撮った娘と息子の写真は、賑やかな参道の雰囲気がそのまま伝わってくる1枚です。清水の舞台から双眼鏡で景色を眺める息子の後ろ姿や、舞台を支える巨大な柱を見上げて撮った写真も、清水寺らしいスケール感が出ていて気に入っています。
三年坂では、昔ながらの町家が並ぶ通りの写真がたくさん残りました。曇り空の下、石畳と町家の瓦屋根が続く景色は、これぞ京都という雰囲気です。お土産店でみつけたスターウォーズの手ぬぐいをアップで撮った写真も、あとから見返すとつい笑ってしまう1枚になりました。
大きなかき氷を頬張る娘と息子の写真は、暑い京都散策ならではの1コマ。二人の頭ほどもある特大かき氷と悪戦苦闘する表情が面白くてお気に入りです。真っ赤なイチゴ味と黄色いレモン味が並んだ写真、家内がかき氷を味わう様子、私が甘酒を楽しむ1枚も、家族それぞれの休憩タイムが伝わってくる写真になりました。
八坂神社では、ずらりと並んだ提灯を背景にした家族写真がお気に入りです。大きな朱色の鳥居をくぐる家族の後ろ姿を撮った写真や、国宝の本殿を前にした写真も、旅の締めくくりにふさわしい1枚になりました。
まとめ
おすすめ度:★★★★★
所要時間の目安:3〜4時間程度(清水寺〜三年坂〜円山公園〜八坂神社、休憩込み)
高知旅行の帰り道に急きょ決まった京都一泊でしたが、清水寺から八坂神社まで歩いて巡るコースは、見どころが多くとても充実した半日になりました。清水寺の舞台からの絶景、三年坂での寄り道、円山公園の静かな散策路、そして八坂神社への参拝と、京都らしい風景を一度にたっぷり味わえるのがこのルートの魅力だと思います。
学校や本で名前だけ知っていた清水寺や八坂神社を実際に自分の目で見られたことは、子供たちにとっても良い経験になったようです。私自身も、これまで何度となく京都を訪れながら果たせずにいた八坂神社への参拝がようやくかない、感慨深い1日になりました。
全体的に歩く距離はそれなりにありますが、道中に見どころやお店が多いので、飽きずに歩けるコースだと思います。真夏に歩く場合は、こまめな休憩と水分補給を忘れずに。桜の季節の円山公園や、紅葉の時期の清水寺もいつか見てみたいと思いながら、京都をあとにしました。
清水寺・八坂神社ホームページなど
清水寺 公式ホームページ
拝観時間 6:00〜18:00(季節により異なる)
拝観料 大人400円 小・中学生200円
住所 〒605-0862 京都府京都市東山区清水一丁目294
京阪本線清水五条駅から徒歩約25分、市バス「五条坂」下車徒歩約10分
※最新の拝観時間・料金は訪問前に公式サイトでご確認ください。
円山公園 公式ホームページ
入園自由
住所 〒605-0071 京都府京都市東山区円山町473
八坂神社 公式ホームページ
参拝時間 終日参拝可能
住所 〒605-0073 京都府京都市東山区祇園町北側625
阪急京都線河原町駅から徒歩約8分、京阪本線祇園四条駅から徒歩約5分
※最新の情報は訪問前に公式サイトでご確認ください。
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