日本でホエールウォッチング|地域別のおすすめスポットと時期まとめ

沖縄のホエールウォッチングクルーズ船 旅行
沖縄のホエールウォッチングクルーズ船
白いしぶきをあげて海に潜っていくザトウクジラの尾びれ
白いしぶきをあげて海に潜っていくザトウクジラの尾びれ

この記事でわかること

  • 日本国内でホエールウォッチングが楽しめる代表的なエリア
  • エリアごとのベストシーズンと出会えるクジラの種類
  • 家族旅行の行き先を選ぶときのポイント

日本のホエールウォッチングってどんなもの?

「クジラを見に行く」というと海外のイメージが強いかもしれませんが、実は日本国内にも本格的にクジラに出会えるスポットがいくつもあります。

沖縄や小笠原諸島のような南のエリアでは、冬に子育てのためのザトウクジラが観察できます。一方、北海道や高知県など別のエリアでは季節や種類の異なるクジラに出会えるため、行き先によって体験の中身が大きく変わります。

エリアごとに見られるクジラの種類やベストシーズンが違うので、旅行の時期や行き先を選ぶ際の参考にしてください。この記事では、家族旅行で行きやすい代表的な6つのエリアを、季節・クジラの種類・アクセスの観点から紹介します。

  • 特徴:地域によって出会えるクジラの種類・季節が異なる
  • こんな人におすすめ:子連れの家族旅行、写真好きな人、海の生き物が好きな人
  • ポイント:どのエリアも自然相手の体験のため、出会えるかどうかは当日次第
  • 選び方の基本:旅行の時期・移動時間・子供の年齢の3点を軸に絞り込むと決めやすい

エリア別おすすめスポット比較表

エリア主なクジラベストシーズン特徴
沖縄県(那覇・慶良間)ザトウクジラ1〜3月母子クジラの子育てシーンが見やすい、沖縄の冬の風物詩
鹿児島県(奄美大島)ザトウクジラ2〜3月温暖な気候で参加しやすい
東京都(小笠原諸島)ザトウクジラ/マッコウクジラ冬はザトウ(12〜5月)、夏はマッコウ(通年)日本のホエールウォッチング発祥の地
北海道(知床・羅臼)シャチ/クジラ・イルカ類シャチは4〜5月、クルーズ全体は4〜10月日本で最も長い期間クジラの姿が見られるエリア
高知県(土佐湾・室戸)ニタリクジラ/マッコウクジラ土佐湾は7〜9月、室戸は1〜5月上旬世界的に見ても遭遇率が高いといわれる
千葉県(銚子)マッコウクジラ1月東京から日帰りで行ける手軽さ

※時期や遭遇率は年によって変動します。予約前に各ツアー会社の最新情報を確認してください。

料金の目安は、大人1名あたり5,000円〜8,000円程度のツアーが多く、エリアやシーズンによって差があります。子供料金や乳幼児の扱いもツアー会社によって異なるため、予約時にあわせて確認しておくと安心です。

エリアごとの見どころ

沖縄県(那覇・慶良間諸島)

冬の間、出産と子育てのために沖縄近海へやってくるザトウクジラを観察できます。那覇市内の港から出港できる手軽さがあり、半日の空き時間で参加できるのも魅力です。

母クジラと子クジラのペアに出会いやすく、呼吸や潜水の様子を間近で見られます。1〜3月、なかでも2月頃が親子連れに出会いやすい時期です。

アクセスの目安:那覇空港から三重城港までは車で約15〜20分。飛行機の直行便が多い分、他エリアに比べて移動の負担が少なく計画しやすいのも魅力です。

那覇発のツアーについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。

沖縄・那覇発ホエールウォッチング|冬だけ会える親子クジラの海

鹿児島県(奄美大島)

奄美大島も、沖縄と同じく冬に子育てのザトウクジラが集まるエリアです。2〜3月が観察のピークとされ、温暖な気候の中で参加しやすいのも特徴です。

沖縄以外の選択肢としても検討しやすく、離島ならではの景色と合わせて楽しめます。奄美空港へは羽田・伊丹などから直行便があり、沖縄と同様に飛行機で気軽に向かえるのも安心材料です。

東京都(小笠原諸島)

小笠原諸島は「日本におけるホエールウォッチング発祥の地」として知られ、1988年に国内で初めてホエールウォッチングが始まった場所です。

冬から春(12〜5月、ピークは2〜3月)にはザトウクジラが、夏から秋にはマッコウクジラが観察できます。マッコウクジラは外洋に生息しているため、ほぼ通年出会えるチャンスがあるのも特徴です。イルカ類も一年を通じて沿岸で見られます。

東京都内からは船で片道約24時間かかるため、旅程には余裕を持たせる必要があります。飛行機の定期便がなく、竹芝桟橋からのフェリーが唯一の交通手段のため、他のエリアより長めの休みが取れる家族向けです。その分、島に滞在する数日間はゆっくりと海の生き物たちと向き合えます。

北海道(知床・羅臼)

知床・羅臼エリアは、4〜10月という長い期間クルーズが運航しており、日本国内で最も長くクジラの仲間に出会えるエリアといわれています。

なかでも4〜5月頃は、野生のシャチが根室海峡を通過するシーズンとして人気です。シャチのほかにも、マッコウクジラやツチクジラ、イルカ類との出会いが期待できます。

夏場は北海道らしい涼しい気候の中でクルーズを楽しめるので、本州の猛暑を避けたい家族旅行にも向いています。羅臼町へは女満別空港や中標津空港から車で移動するのが一般的です。

高知県(土佐湾・室戸)

高知県では、土佐湾と室戸岬で異なるクジラを観察できます。土佐湾では7〜9月にニタリクジラが見られ、世界的に見ても遭遇率が高いエリアといわれています。

室戸岬周辺では1〜5月上旬にハナゴンドウクジラやマッコウクジラが観察できます。海底が急に深くなる地形のため、沖に出てすぐクジラに出会えるのも特徴です。高知龍馬空港からは、どちらのエリアも車で1時間前後とアクセスしやすい距離にあります。

千葉県(銚子)

銚子は、東京から日帰りで行けるアクセスの良さが最大の魅力です。1月を中心にマッコウクジラが観察できます。

遠方まで旅行の時間が取れない家族でも、週末の日帰りプランとして計画しやすいエリアです。東京駅や成田空港からも電車・車で2時間ほどとアクセスがよく、思い立ってすぐ予定を組みやすいのも魅力です。

家族旅行で選ぶときのポイント

  • 移動のしやすさ:小笠原諸島は船で片道約24時間かかる一方、沖縄・銚子は飛行機や日帰りでアクセスしやすい
  • 子供の年齢制限:多くのツアー会社が4歳以上を対象としており、乳幼児は乗船できない場合がある
  • 服装・持ち物:季節を問わず、防寒着・濡れてもよい服・酔い止め薬・日焼け止めがあると安心
  • 遭遇率:野生動物が相手のため100%ではないが、無料再乗船や返金保証を用意しているツアー会社もある
  • 船の大きさ:大型船は揺れにくく子供連れでも安心だが、小型船の方がクジラに近づきやすい傾向がある。予約前に船のサイズも確認しておくと選びやすい
  • 気候差:同じ季節でも沖縄と北海道では気温が大きく異なるため、行き先に合わせて服装を準備する

旅行のスケジュールに余裕があるかどうかも、行き先選びの大事なポイントです。日帰りや1泊で気軽に行きたいなら沖縄・銚子・高知、じっくり自然と向き合いたいなら小笠原諸島や北海道が向いています。

訪れるベストシーズン早見表(月別の目安)

楽しめる主なエリア
1月沖縄県、千葉県(銚子)、高知県(室戸)
2〜3月沖縄県、鹿児島県(奄美大島)、東京都(小笠原諸島)
4〜5月東京都(小笠原諸島)、北海道(知床・羅臼)
6月北海道(知床・羅臼)
7〜9月高知県(土佐湾)、北海道(知床・羅臼)
10月北海道(知床・羅臼)

こうして並べてみると、日本では一年を通じてどこかのエリアでホエールウォッチングが楽しめることがわかります。旅行の時期に合わせて行き先を選べるのも、国内ならではの利点です。

逆にいえば、行きたい時期が決まっている場合は、その時期に合うエリアから逆算して旅先を選ぶという考え方もできます。

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まとめ

日本国内には、沖縄から北海道まで、地域ごとに個性の異なるホエールウォッチングスポットがあります。子育て中の親子クジラに会える沖縄、発祥の地である小笠原諸島、シャチにも出会える北海道など、目的やスケジュールに合わせて選べるのが魅力です。

次の家族旅行の行き先を考えるときは、季節ごとのおすすめエリアを参考に、家族みんなで楽しめるホエールウォッチングをぜひ計画してみてください。

まずは旅行の時期とスケジュールを決め、そこから行きやすいエリアを絞り込んでいくと、無理のない行き先選びができます。