華厳の滝・中禅寺湖へ家族旅行|紅葉に染まる奥日光の絶景

明智平から見た景色 家族旅行
明智平から見た景色

2020年11月、栃木県日光市の奥日光エリアへ、華厳の滝と中禅寺湖を目当てに家族旅行に行ってきました。

温泉を絡めながら、誰もが知っている有名な観光地を巡りたいと計画した1泊2日の日光旅行。ちょうど紅葉の時期だったこともあり、1日目はいろは坂を上った先に広がる奥日光の自然を、たっぷり時間をかけて楽しんできました。

華厳の滝・中禅寺湖とは

華厳の滝は、袋田の滝(茨城県)・那智滝(和歌山県)と並んで「日本三名瀑」に数えられる、落差97m・幅7mの滝です。中禅寺湖から流れ出た水がまっすぐに流れ落ちる姿は、日光を代表する景観のひとつとして知られています。

その中禅寺湖は、標高1,270m付近に位置する高原の湖です。約2万年前、男体山の噴火によって渓谷がせき止められてできた湖だそうで、湖から流れ出た大尻川が長い年月をかけて浸食し、華厳の滝の断崖を作り出したと言われています。つまり華厳の滝と中禅寺湖は、同じ男体山の噴火活動から生まれた、切っても切れない関係にあるスポットなんですね。

中禅寺湖・華厳の滝を含む一帯は「日光国立公園」の奥日光エリアにあたり、男体山をご神体として信仰してきた日光二荒山神社の聖地でもあります。日光市街の東照宮・輪王寺のような歴史的建造物とはまた違う、自然そのものが見どころの観光地です。

日光市街から華厳の滝・中禅寺湖へ向かうには、標高差を一気に駆け上がる名物の山道「いろは坂」を通ります。上り専用・下り専用に分かれた全長約16kmのつづら折りの坂道で、カーブの数が48あることから「いろは坂」と名付けられたそうです。私たち家族は旅行の移動手段に基本的に車を選んでいて、運転そのものが好きということに加え、家族4人分の交通費を抑えられること、現地で荷物を積んだまま自由に動き回れることが大きな理由です。早朝に自宅を出発したこともあり、紅葉シーズンで混雑しやすいこの坂道も渋滞なく走り抜けることができました。

見どころ

明智平から望む滝と湖、そして男体山

いろは坂を上りきった先にある「明智平」で車を停め、少し歩いた高台から景色を眺めました。眼下には中禅寺湖畔の町並みと湖面が広がり、その奥には標高2,486mの男体山がどっしりと構えています。よく見ると、左手の谷あいに小さく華厳の滝も見えました。

紅葉は場所によって色づきの差があり、山の斜面はすでに落葉が進んで茶色っぽくなっている木々が多い一方、谷あいには黄色やオレンジに色づいた木々も残っていて、標高によるグラデーションを感じられる眺めでした。滝・湖・山を一度に見渡せるこの明智平からの景色は、奥日光観光の最初の1枚にぴったりのスポットだと思います。

明智平にはロープウェイもあり、片道約3分でさらに高い展望台まで上ることができます(大人片道600円・往復1,000円、子供半額が目安)。今回は下の展望スペースから眺めるだけでしたが、時間に余裕があればロープウェイで上まで行って、さらに広い眺望を楽しむのもよさそうです。いろは坂を上りきってすぐの立地なので、車を停めて数分歩くだけで景色を楽しめるのも、忙しい家族旅行の行程には助かるポイントでした。

中禅寺湖畔・二荒山神社中宮祠へ

明智平から中禅寺湖畔へ下り、湖の北岸に立つ「日光二荒山神社中宮祠」に立ち寄りました。784年、勝道上人が男体山を望むこの地に二荒山権現を祀ったのが始まりと伝わる古い神社で、湖に面して朱塗りの銅鳥居が立つ姿が印象的でした。

このあたりは中禅寺湖観光の中心地でもあり、鳥居の周辺には多くの観光客や車が行き交い、遊覧船やスワンボートに乗る人たちの姿も見えました。湖畔を散策する人、写真を撮る人でにぎわっていて、紅葉シーズンならではの活気を感じるひとときでした。子供たちは久しぶりに見る広い湖に、水辺までかけていきたそうな様子でした。

中禅寺湖は男体山への登拝口としても知られていて、二荒山神社中宮祠の境内からは、毎年夏に山開きが行われる男体山の登山道へも続いています。私たちが訪れたのは11月だったので登山シーズンは終わっていましたが、湖畔からそびえる男体山の姿を見ると、山そのものがご神体として信仰されてきた理由も納得できるような、堂々とした佇まいでした。湖岸には遊覧船「中禅寺湖遊覧船」の乗り場もあり、一周約1時間のコースで紅葉の時期には不定期便も出ているそうなので、次回はぜひ湖上からの景色も楽しんでみたいと思っています。

華厳滝エレベーターで滝つぼへ

中禅寺湖を一通り眺めたあと、夕方近くになって華厳の滝の観瀑台へ向かいました。滝つぼの近くまで下りられる専用の「華厳滝エレベーター」に乗り込み、一気に地下へ。観瀑台に降り立った瞬間、轟音とともに水しぶきが舞い上がる光景に、家族みんな圧倒されました。

手すりにつかまりながら滝を見上げる子供たちの後ろ姿を写真におさめましたが、ニット帽をかぶった娘も、フード付きコートの息子も、身を乗り出すようにして滝を見つめていたのが印象的でした。すぐ目の前で音を立てて落ちてくる大量の水は、写真や映像で見るのとはまったく違う迫力で、日本三名瀑と呼ばれる理由を肌で実感できた瞬間でした。

エレベーターの料金は大人600円・小学生400円で、小学生未満は無料です。営業時間は季節によって変わり、私たちが訪れた11月は8:00〜17:00の営業でした(冬季は短縮されるそうです)。エレベーターを使わなくても上から眺められる無料の展望台もあるので、小さなお子さん連れで階段の上り下りが心配な場合は、まず無料の展望台から様子を見てみるのもよさそうです。

外部リンク 華厳滝エレベーター

中禅寺温泉「梅屋敷旅館」でひと息

この日の宿泊先は、中禅寺湖のほど近くにある中禅寺温泉の「梅屋敷旅館」です。私も家内も温泉好きなので、今回日光を旅先に選んだ理由のひとつに、この中禅寺温泉にゆっくり浸かりたいという気持ちもありました。明智平・中禅寺湖・華厳の滝と歩き回って冷えた体を、宿の温泉でじっくり温め直すことができ、紅葉狩りと組み合わせた贅沢な1日目の締めくくりになりました。

外部リンク 日光温泉 梅屋敷旅館

グルメ・お土産

中禅寺湖畔には、遊覧船乗り場周辺を中心に売店やお土産店が並んでいて、奥日光ならではの名物として知られる「ひめます」料理や、日光名物の「湯波(ゆば)」を使った軽食などを扱う店も見かけました。ひめますは中禅寺湖・湯ノ湖で養殖されている淡水魚で、塩焼きやフライで提供している食堂が多いようです。寒い季節に食べる温かい塩焼きは、体を温めるのにもぴったりだったのではないかと思います。

梅屋敷旅館の夕食でも、地元の食材を活かした料理を家族みんなで囲むことができました。温泉旅館ならではの品数の多い会席料理で、子供たちも大人に混じって少しずつ色々な料理に箸を伸ばしていました。具体的なメニューについては、また当日の記憶を頼りにあらためて紹介できればと思います。お土産には、日光彫の小物や、湖畔の売店で売られていた地元の漬物なども目に留まりました。

写真集

明智平から見た景色
明智平から見た景色

明智平から見た景色は、滝・湖・男体山を一枚におさめられる貴重な1枚になりました。曇り空の下、山の稜線と湖面のグラデーションが落ち着いた雰囲気を醸し出していて、晴れた日とはまた違う奥日光らしい1枚になったと思います。

日光二荒山神社中宮の鳥居
日光二荒山神社中宮の鳥居

中禅寺湖畔の朱色の鳥居と、行き交う観光客や車の様子からは、紅葉シーズンのにぎわいが伝わってきます。鳥居越しに見える湖と対岸の山並みも、写真に収めておきたくなる美しさでした。

華厳の滝の観瀑台
華厳の滝の観瀑台

そして華厳の滝の観瀑台で、手すりから身を乗り出すようにして滝を見つめる子供たちの後ろ姿は、今回の旅でお気に入りの1枚です。水しぶきで少し煙ったような滝の写真からも、あの日の轟音が思い出されます。エレベーターで一気に降りた分、滝つぼの高さまで近づけたことも、この写真の臨場感につながっているように思います。

まとめ

おすすめ度:★★★★★
滞在時間の目安:半日〜1日(明智平・中禅寺湖・華厳の滝を合わせて)

温泉を絡めながら有名な観光地を巡りたい、という当初の目的どおり、明智平からの大パノラマ、中禅寺湖畔の歴史ある神社、そして華厳の滝の大迫力と、奥日光ならではの見どころを一日でたっぷり楽しむことができました。

紅葉を目当てに訪れる場合、奥日光は例年10月中旬ごろから色づき始めるため、11月に入ると場所によっては見頃を過ぎてしまうこともあります。私たちが訪れた11月上旬も、湖畔の木々はすでに落葉が進んでいる部分がありましたが、それでも滝や湖のスケールの大きさは十分に楽しめました。より鮮やかな紅葉を狙うなら、10月中旬から下旬に訪れるのがおすすめです。歴史好きな大人から、大迫力の滝に目を輝かせる子供まで、家族みんなで楽しめるスポットでした。

明智平・中禅寺湖・華厳の滝はそれぞれ車で数分の距離にまとまっているので、半日あれば3か所とも十分に回れる行程です。翌日に日光東照宮など日光市街の観光を控えている場合でも、無理なく1日目のうちに奥日光の自然をひと通り楽しめると思います。今回はこのあと中禅寺温泉に宿泊し、翌日は世界遺産の日光東照宮へ向かいました。東照宮での参拝の様子は、下記の記事で詳しくご紹介しています。

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華厳の滝・中禅寺湖の観光情報など

華厳滝エレベーター 公式ホームページ
住所 〒321-1661 栃木県日光市中宮祠2479-2
華厳第一・第二駐車場あり(普通車1回500円)、エレベーター乗り場まで徒歩2〜3分

明智平展望台
住所 〒321-1662 栃木県日光市細尾町
いろは坂第二カーブ付近、無料の展望スペースあり(明智平ロープウェイ山頂駅はさらに上)

日光二荒山神社中宮祠
住所 〒321-1661 栃木県日光市中宮祠2484
中禅寺湖北岸、男体山登拝口としても知られる

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