2026年8月、子供たちの「サファリパークに行きたい」という一言で、夏の行き先が静岡に決まりました。中学1年の娘と、小学6年の息子を連れての家族旅行です。
向かう車の中から、富士山が見えました。山頂に、笠のような雲がかかっています。 運転中だったので写真は撮れませんでしたが、珍しい景色に、着く前から家族のテンションが上がっていました。
期待していたのは、動物たちが暮らしている環境の中に、自分たちのほうが入っていくという体験です。柵の外から眺めるのではなく、車で動物たちの生活空間に入っていき間近で観察する、まさにサファリパーク、という感覚を味わってみたかったわけです。
なので、入園チケットを予約した後まっさきに確保したのが、サファリゾーンを巡るジャングルバスでした。最終的にはジャングルバスと、犬の館を予約して、あとは当日の流れで見て回るという作戦です。
心配していたのは天気だけでした。本命にしているジャングルバスは窓ガラスの代わりに金網が張ってあるので、雨が降れば合羽を着たまま回ることになります。また、折角のサファリパークなので、青空の下で動物たちを見たいなぁと考えていました。
実際に訪問して一日を終えてみると、本命のジャングルバス以外でも目いっぱい楽しむことができました。
結構楽しい「ふれあいゾーン」
富士サファリパークは、静岡県裾野市の富士山麓に広がる動物園です。園内は大きく2つに分かれています。車やジャングルバスに乗ったまま動物を間近に見る「サファリゾーン」と、歩いて動物たちに近づける「ふれあいゾーン」です。
ふれあいゾーンはさらに、カピバラやマーラ、アカカンガルーのいるふれあい牧場と、シマリスやモルモット、カバのいるどうぶつ村に分かれています。
入園料はおとな(高校生以上)3,200円、こども(4歳〜中学生)2,000円、シニア(65歳以上)2,500円でした(2026年9月時点)。
正直に書くと、行く前の私にとって、サファリパークとは「車で猛獣を見る場所」でした。なので、本命はサファリゾーン。ふれあいゾーンは「おまけ」というと言いすぎですが、よくある動物園のコンパクト版くらいに思っていたのですが。。。この「ふれあいゾーン」も結構楽しかったんです。
朝から夕方まで、動物たちと触れ合う
ついつい始めてしまうスタンプラリー。。。
サファリパークでは入園を車に乗ったまま行いました。
この日は8:00開園です。我々は開園20分前くらいに到着し、そのまま車で並んで開園を待ちました。開園時間になると少しずつ車が進んでいき、5分ほどで園内に入れました。
入ってすぐ、子供が「トンボがいる」と教えてくれました。よく見るとシオカラトンボです。子供のころには当たり前に見ていたのに、近ごろはまったく見かけません。つい懐かしくなって写真に収めました。
まず最初に足を運んだのは売店です。帰るころには人が増えて、落ち着いてお土産を見ることができなくなりそうに思ったので、人が少ない朝のうちに見ておくことにしました。さすがに朝イチなので人は少なく、ゆったりとみて回ることができました。
売店を見ていると「スタンプラリー」の案内を見かけたので、ここでもらっておきます。
子供たち2人と私。。。こういうのは、ついついやってしまうのですよね。
売店では、息子が旅する豆しばのキーホルダーを探していました。旅行のたびに探して集めているシリーズで、この日もお目当ての一つ(お茶を抱えるまめ太くん)があったのですが、ここでは見つかりません。娘はぬいぐるみを見て回っていました。
娘はポメラニアンが好きで、店内で見かけたポメラニアンのキーホルダーを手に取っていましたが、購入は見送り。お目当てはかわいいライオンだったようです。すでに持っているライオン以上のものは見つけられなかったらしく、結局この日は、誰も何も買わずに帰ることになりました。
どうぶつ村で、小動物たちとのふれあい

どうぶつ村には、シマリス、モルモット、タテガミヤマアラシ、カバ、リスザルなどがいます。
いちばん長く観察したのはシマリスでした。小さな体でちょこちょこと走り回り、餌を食べています。子供たちは何匹いるのかを数え、どうやって食べているのかをじっと見ていました。
見ているうちに、ひとつ気づいたことがあります。餌を確保したリスは、その場ではあまり食べません。見通しのいい杭の上まで登ってから食べる子が多いのです。仲間に横取りされないためなのかもしれません。食事中の写真を撮りたかったのですが、なかなかこちらを向いてくれませんでした。

隣のモルモットたちは、ペットボトルを囲むようにして固まっていました。おそらく中に水をいれて凍らせたものを置いてあるようで、みんなでそこに身を寄せて涼んでいたのだと思います。時刻は10:30ごろだったと思いますが、すでに暑くなっていましたので。
水浴びするカピバラと、日陰で涼むマーラ

ふれあい牧場には、カピバラやマーラ、アカカンガルー、ポニーなどがいました。
カピバラは水を張ったプールにつかって、気持ちよさそうにしていました。「水浴びしてる~~」「のんびりしてる」。子供たちはそう言いながら、2〜3分ほど眺めていました。

同じエリアには、マーラもいます。ネズミの仲間だそうですが、脚が長くて、小さな鹿のようにも見えました。私がマーラを撮っているあいだ、子供たちは歩道の近くまで来ていたカピバラを近くで見ていました。
双子のライオンは、もう赤ちゃんではなかった

この日は、特別展示の双子ライオンがいました。事前には知らず、園内の告知を見て初めて知りました。公式サイトによると、生まれたのは2026年2月26日。公開は3月20日からで、8月25日までの特別展示だとのこと。
訪れた8月中旬には、2頭ともすっかり体つきがしっかりしていて、赤ちゃんというよりは子供でした。生まれて半年とわかっているからか、何となくあどけない顔をしているように感じましたが、、、大人と一緒にいないと、子供だとは気づかなかったかもしれません。
「もうこんなに大きくなるんだ」。子供も大人も、そこは同じように驚きました。
この赤ちゃんライオンの近くに休憩コーナーがあったので、のんびり寛ぎながら15分ほど眺めていました。
金網の20cm向こうに、猛獣の顔が!!

ジャングルバスは1人1,500円(3歳以上)。当日乗れないのは嫌だったので、事前に予約しておきました。おかげで待ち時間はゼロでしたが、現地はそれほど混んでいるようにも見えず、当日でもチケットは買えたように思います。
サファリバスでのサファリゾーンを1周して約1時間。通常は50分程度だそうです。
今回は、途中で車が混み合っていた箇所があったので、それで少し時間がかかりましたが、ショートカットなどはせずコースをしっかり回ってくれました。
ちなみに運転手さんはガイド役も兼ねていて、動物たちが園内でどんなふうに暮らしているかを話してくれました。サファリゾーンは自分の車でも回れます。実際、この日も多くの家族が自家用車で走っていました。それでもガイドを聞きながら回れたのは、思っていた以上に勉強になりました。
さて、ジャングルバスには餌やり体験が付いています。
餌やりができたのはクマ・ライオン・ラクダの3種類です。

クマには野菜と果物、ライオンには鶏肉を、ハサミのような形の大きなトングを使って、金網の隙間から差し出します。一見食べにくそうなのですが、上手に食べていました。
クマとライオンの餌やりの時に、注意事項が2つありました。
1つは、金網に手をかけないこと。クマやライオンに齧られたり、引っかかれたりするので、体を支えるときには「目印のある棒をつかむこと!」ということでした。もう1つは、動物が通り過ぎる前に餌を差し出すこと、です。動物たちは流れ作業のように、次々と別のトングへ移っていきます。もたもたしていると、自分の前を通り過ぎてしまう。せっかく目の前で餌を食べてくれる瞬間を見逃してしまうというわけです。
ラクダの餌はペレットです。足元にペレットを差し出す受け皿があり、そこに入れて渡します。舐めるようにして食べていましたが、あまりにも一瞬で嘗めとっていったので、受け皿が空っぽになっているのを見てびっくりしました。

ラクダの時の注意は1つ。ラクダは後ろにおしっこを飛ばすことがあるので気を付けてね?でした。
ただ、我々はバスに乗って座っているだけですので、気を付けても何もありません。心の準備をしておこうね?くらいの効果しかないので、ただ黙って「飛んできませんように~~」と祈りました。
近づいてきたのは、餌やりの相手だけではありませんでした。キリンは、近すぎて窓から顔も足も見えません。 見えていたのは胴体だけです。あれだけ背の高い動物が、そこまで寄ってくるとは思っていませんでした。
春に生まれた鹿の赤ちゃん

運転手さんは動物たちのいろんなことを教えてくれました。例えば、生まれて間もない鹿の赤ちゃんの話です。「あそこにいますよ」と教えてもらえたので、見逃さずに観察できました。
上の写真だとわかりにくいのですが、左側の小さい子が赤ちゃんです。
昼食、そして犬の館へ
サファリゾーンを1周したあとは、サファリレストランで昼食です。
メニューはいろいろありましたが、大体1500円~2000円くらい。私は富士山カレー、家内はビーフシチュー、息子はヒレカツカレー。娘はオムライス+食後のデザートとして赤ちゃんライオンをチョコレートソースで描いたミルクプリンを注文しました。料理が出来上がったら、注文時のチケット番号で知らせてくれる仕組みです。
午後はふれあいゾーンに戻り、イヌの館(1人700円・3歳以上)へ向かいました。
ここも事前予約をしていました。息子の希望です。
時間になって中に入ると、スタッフさんから注意事項、本日出勤?しているワンちゃんたちの様子を簡単に説明してもらい、いよいよふれあいコーナーへ進みます。
息子は柴犬が好きなので、柴犬を見つけて観察を始めました。スタッフさんの注意で「追いかけてはいけない」とのことだったので、じっと柴犬を見つめて、近くを通り過ぎるときに背中を撫でたりしていました。ですが、残念ながらそのまま素知らぬ顔でどこかへ行ってしまい、近寄ってはくれませんでした。
代わりに、というと失礼ですが、いちばん長く撫でていたのは白い犬でした。犬種は分かりません。よほど人に慣れているようで、床にごろんと寝転がって、じっとお腹を撫でさせてくれていました。息子は10分近く、撫でていました。
ウサギを抱っこして、そして、、、
犬の館の前にはウサギの館(1人600円・3歳以上)がありました。
ここでは、自分で選んだウサギを20分間抱っこさせてくれます。家族それぞれ1羽ずつ選びました。ウサギには、ベテランからビギナーまでいるそうで、ビギナーには「抱っこ訓練中」の札で分かるようにしてあります。
ちなみに娘だけ「ビギナー」を選択。その理由は、「かわいいから」。楽しむために来ているので、全然問題ありません。
ウサギを選んだあとは、家族でベンチに座ります。
その後、スタッフさんがウサギを連れてきて、1人ずつ膝に乗せてくれます。ウサギが粗相をしても大丈夫なように多分防水性のシートと、ウサギ自身のにおいが付いた毛布。その上にウサギ。
そして、事件が起きました。
家族みんなでウサギを抱っこして撫でていると、私のお尻に温かい感触。。。
「これは、もしや?」と思い、スタッフさんに声をかけました。
私が抱っこしていたウサギを膝からおろしてもらい、椅子から立ち上がると、私のズボンが濡れています。どうやら、私の隣に座っていた娘が抱っこしていた子(お尻が私のほうに向いていた)が犯人のようです。何が起きたかに気づいた私たちは、家族全員で顔を見合わせて笑ってしまいました。
受付のときに「だっこ訓練中の子もいます」と説明されていましたし、娘が選んだ子がビギナーであることも分かっていたので、ある意味で貴重な体験をさせてもらいました。スタッフの方が、おしぼりと消臭スプレーですぐに対応してくれたので、においも気になりませんでした。
スタッフさんが「別のウサギにしますか?」と娘に聞いていましたが、娘の答えは「いえ、大丈夫です!」。それでよいと思いました。私も楽しませてもらいましたしね。

これは、その時の私のお尻です。お見苦しいものをスミマセン。。。
こういうのが気になる方は、「ベテラン」の子をチョイスするのが良いです。
ほかに撮った写真

どうぶつ村のカバです。よく見るとお尻が2つあるので、2頭いるのがわかります。
水辺の岩に大きな体を横たえて、ときおりゆっくりまばたきをしていました。

タテガミヤマアラシ。針が思っていたよりずっと長くて、写真で見るのと実物とでは迫力が違いました。この子のいるエリアは餌やり体験ができるので、餌をあげると目の前に来てくれます。

娘が注文したミルクプリン。チョコレートソースで赤ちゃんライオンが描かれています。
これから行く人に伝えておきたいこと
初めての富士サファリパークでしたが、思った以上に楽しむことができました。
ここでは、行ってみてわかったこと、気づいたことを書いておきます。
- ジャングルバスは予約なしでも乗れそうだった:お盆の時期に行って、現地はそれほど混んでいませんでした。事前予約して待ち時間ゼロでしたが、当日券でも問題なかったように見えます
- 朝のうちは空いている:10時ごろまでは割と人も少なく、スムーズに見て回ることができました。
- 合羽があると安心:バスは金網なので、降れば濡れます。この日は通り雨で済みましたが、本降りだったら合羽の有無で体験が変わっていたはずです
- ふれあい施設は別料金:イヌの館700円、ウサギの館600円(いずれも3歳以上・1人あたり)などは有料です。入園料とは別に、人数分かかりますので、事前にご確認を。
- ウサギの抱っこには「訓練中」の子がいる:スタッフさんが最初に説明してくれます。気になる方は、ベテランの子を選ぶとよいです。
- ナイトサファリは、旅程と相談:夏季は夜の開催もあります。案内は見ましたが、この日は夕食にうなぎを食べる予定があり、翌日も朝から出かけることにしていたので見送りました。1日で両方やろうとすると、かなり詰め込むことになります。
基本情報
- 施設名:富士サファリパーク
- 住所:〒410-1231 静岡県裾野市須山字藤原2255-27
- アクセス:東名高速「裾野IC」から車で約15分/新東名高速「新富士IC」から車で約30分。JR御殿場線「御殿場駅」から富士急行バスで約35分
- 駐車場:あり(無料)
- 営業時間:季節により変動(訪問日は8:00〜16:30)
- 入園料:おとな(高校生以上)3,200円/こども(4歳〜中学生)2,000円/シニア(65歳以上)2,500円
- ジャングルバス:1人1,500円(3歳以上)
- ふれあい施設:イヌの館700円/ネコの館600円/ウサギの館600円(いずれも3歳以上・1人あたり)
- 所要時間:我が家は約6時間
- 公式サイト:富士サファリパーク
旅行の計画に役立つ情報
我が家が試していない項目は、リンク先で最新情報をご確認ください(2026年9月時点)。
| 調べたいこと | 簡易情報 | 参照先 |
|---|---|---|
| 入園料・年間パス | おとな3,200円・こども2,000円・シニア2,500円。MySAFARI会員は割引あり | 料金ページ |
| ジャングルバスの予約 | 1人1,500円(3歳以上)。事前予約が可能 | ジャングルバス |
| ふれあい施設の種類と料金 | イヌ・ネコ・ウサギの館、ウォーキングサファリ、限定エサあげ体験など | ふれあいゾーン |
| 営業時間・季節変動 | 時期により開園・閉園時間が変わる | 公式サイト |
| 赤ちゃん動物の展示情報 | 誕生・公開のたびに告知される。展示は期間限定 | 赤ちゃん情報 |
| ナイトサファリの開催時期 | 夏季の一定期間に開催。年によって日程が変わる | 公式サイト |
| 自家用車で回る場合 | サファリゾーンは自家用車でも走行可能 | サファリゾーン |
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まとめ
出発前に期待していたのは、動物たちの暮らしている環境の中に、自分たちが入っていく体験でした。それは、ジャングルバスでしっかり叶いました。クマもライオンもラクダも、金網一枚の向こうに顔がある。キリンにいたっては、近すぎて顔が見えない。あの距離は、たしかにサファリパークでしか味わえないものです。
その他にも、たくさんの小動物とも触れ合うことができ、思った以上に一日中楽しめました。
動物が好きな家族、動物と触れ合いたい家族にはお勧めします。大型の動物に至近距離まで近寄れるのは、サファリパークでしか体験できないことだと思います。迫力も、臨場感も、写真では伝わりきらないところにありました。

