高知県の桂浜へ家族旅行に行ってきました

高知県の桂浜へ家族旅行に行ってきました

2025年8月、高知県の桂浜へ行ってきました。
じつはこのとき、もともとの予定はホエールウォッチングだったんです。利用するつもりだったのは「宇佐ホエールウォッチング協会」さんのツアーで、息子はずいぶん前からこの日を楽しみにしていました。ところが出発当日、あいにくの悪天候で船が出港できないとのこと。楽しみにしていただけにガッカリしましたが、そこで「じゃあ桂浜に行きたい!」と声を上げたのが史跡好きの娘(当時小6)でした。せっかく高知まで来たのだからと、気持ちを切り替えて家族4人で桂浜へ向かいました。

宇佐ホエールウォッチングについて

当日利用する予定だったのは、高知県土佐市の宇佐しおかぜ公園から出航する「宇佐ホエールウォッチング協会」さんのツアーです。体長10メートルを超えるニタリクジラやカツオクジラ、イルカの群れなどを間近で観察できるツアーで、運航シーズンは5月1日~10月31日。料金は大人8,000円、小学生以下4,000円(1~5名のプライベートチャーター便もあり50,000円)とのことでした。

出航前の船の点検や救命胴衣の着用徹底など、安全運航の体制もしっかりしている印象で、ホームページを見ながら息子と一緒にクジラに会える日を心待ちにしていたのを覚えています。残念ながらこの日は海が荒れて出航中止になってしまい、結局乗船することはできませんでした。高知でホエールウォッチングを考えている方は、ぜひチェックしてみてください。

外部リンク 宇佐ホエールウォッチング

桂浜とは

桂浜は高知県高知市浦戸にある海岸で、太平洋に面した高知を代表する景勝地です。
土佐の民謡「よさこい節」の歌詞にも「月の名所は桂浜」と詠まれているほど昔から知られており、全国的にも「高知に行くなら桂浜」というくらい有名な観光スポットになっています。

浜の砂は黒っぽい色をしていて、いわゆる南国リゾートの白砂ビーチとはまったく雰囲気が違います。波が激しく、桂浜では遊泳禁止になっているのですが、その代わりに砂浜から見渡す太平洋の迫力は格別です。特に曇りや風の強い日は波が大きくなり、砂浜の端まで白波が打ち寄せてくる様子はなかなかの迫力でした。

私たちが訪れたのはお盆の時期でしたが、天気は曇りで風もあり、海の色もどこか渋い青緑色に見えました。晴れた日の桂浜もきっと美しいと思いますが、どっしりとした曇り空の桂浜もそれはそれで印象的でした。

桂浜公園として整備されており、入園は無料で海沿いを散策できます。面積は22.5ヘクタールと広く、松林の遊歩道や展望エリア、売店なども充実しています。

坂本龍馬像

桂浜の一番の見どころといえば、やはり坂本龍馬の銅像ではないでしょうか。
浜を見下ろす小高い丘の上に建てられており、遠くからでもその存在感は抜群です。

像の大きさは高さだけで5.3メートル、台座を含めた総高はなんと13.48メートル。初めて真下から見上げたとき、思わず首が痛くなるくらいの大きさで、「想像以上にでかい!」というのが正直な第一印象でした(笑)。

坂本龍馬は1836年、現在の高知県高知市生まれの武士です。江戸時代の終わりごろ、長く対立していた薩摩藩と長州藩の仲を取り持ち、後に明治維新へとつながる「薩長同盟」を成立させた人物として歴史に名を刻んでいます。また「亀山社中」、後の「海援隊」と呼ばれる商業と政治を兼ねた組織を立ち上げるなど、当時としては非常に先進的な発想を持った人物だったようです。残念ながら明治維新の直前、1867年にたった31歳という若さで京都で暗殺されてしまいましたが、短い生涯の中でいかに多くのことをやり遂げたかが伝わってきます。

この銅像は1928年、高知の青年有志による募金活動によって建てられたものだそうです。今から100年近く前に市民の手で作られたというのがいいですね。それだけ高知の人々に愛されているということがじわじわ伝わってきます。

史跡好きの娘は、龍馬像を目の前にして「ほんとうにいる感じがする」と言いながらじっくり観察していました。台座のプレートや像の表情まで確認して、「けっこう若い顔してる」などと言っていたのが面白かったです。息子も「かっこいい!」と言いながら龍馬像の横に並んで写真を撮っていました。二人とも黄色いTシャツ姿で龍馬像と一緒に撮った写真は、今回の旅の記念写真の中でも一番のお気に入りになりました。

見どころ

迫力ある波と砂浜

砂浜に出てみると、まず波の大きさに驚きました。
8月とは思えないほど荒々しい海で、曇り空のもとで打ち寄せる白波はかなりの迫力です。砂浜は黒みがかった細かい砂と小石が混じっていて、波が来るたびに「ザシュッ」という音が鳴り響きます。

遊泳禁止の看板もうなずけるほどの波の強さで、子供たちには波打ち際には近づかないよう声をかけながら砂浜を歩きました。それでも「すごい波!」と言いながら砂浜を走り回っていたのは息子でした(笑)。

砂浜から見る景色は開放感があって、沖の方まで続く太平洋の広さを肌で感じることができました。天気が悪かったぶん海の色がより深く、重厚な印象で、晴れた日とはまた違う美しさがありました。桂浜は「月の名所」としても有名で、特に中秋の名月の夜には「名月酒供養」というイベントも開催されるそうです。そちらもいつか見てみたいものです。

龍王岬と海津見神社

砂浜の東側には「龍王岬」という岬が突き出ていて、その先端に「海津見神社(龍王宮)」が鎮座しています。

岬の突端に向かう白い金属の手すりがついた階段を上っていくと、眼下に岩に砕ける荒波が見えて、なかなかスリリングな眺めです。石造りの燈籠が建っていて、海に向かって佇む姿がとても絵になっていました。

岬の高台から見渡す景色は素晴らしく、眼前には広大な太平洋、左右には松林と砂浜が広がっています。息子はここが気に入ったようで、しきりに「すごい、すごい」と言いながら写真を撮っていました。石灯籠の横でピースサインをしている息子の後ろに太平洋が広がる写真は、なかなかいい一枚になりました。

岬の下の岩場エリアには海津見神社の小さな建物もあり、岩と緑と荒波が入り込んだ景色はとても趣があります。階段を上り下りしながら岬先端を楽しんでいる観光客の方も多く、桂浜の中でも人気のスポットなのだと感じました。

なお、岬の手すりや階段周辺は濡れていると滑りやすいので、訪れる際はスニーカーなど歩きやすい靴がおすすめです。

松林の遊歩道

龍馬像エリアと浜辺をつなぐように、松林の中に遊歩道が整備されています。
松の木が適度な日陰を作っていて、夏場でも散策しやすかったです。曇り空でも松林の中は涼しく、木漏れ日の差し込む松の合間から海を眺めながら歩くのがとても気持ちよかったです。

遊歩道沿いには木製の手すりや柵が設けられていて、海を見ながら歩けるポイントもあります。コースはそれほど長くなく、子供の足でも疲れずに歩けるちょうどいいサイズ感でした。

外部リンク 桂浜公園

グルメ・お土産

桂浜公園内には「SHIP’S MARKET」というお土産・物販ショップがあり、高知らしいお土産がたくさん並んでいました。

日本酒好きとしてついつい目が行ってしまったのが地酒コーナーです。高知を代表する日本酒「酔鯨(すいげい)」をはじめ、「土佐鶴」など高知の銘酒がずらりと並んでいて、見ているだけで楽しくなります。さらに高知名産のゆずを使ったゆずリキュールや、文旦(ぶんたん)という柑橘類を使ったお酒なども並んでいて、お酒が得意でない方でも試しやすそうなラインナップでした。

個人的にはなんといっても「酔鯨」のラベルに描かれたクジラのイラストが今回の旅のテーマ(ホエールウォッチング)とぴったりで、思わずニヤッとしてしまいました(笑)。気分よく何点か購入して帰りました。

子供たちが釘付けになっていたのは「豆しば3兄弟 土佐吉ミニ」というぬいぐるみです。1体1,760円で、土佐犬をモチーフにしたかわいらしいキャラクターのミニサイズぬいぐるみです。ぬいぐるみを集めている息子も、かわいいもの好きの娘も、二人ともすっかり気に入っていました。高知らしいお土産として、子供へのお土産にも喜ばれそうです。

写真集

天気が今ひとつだったぶん、写真の雰囲気はどこか渋くていい感じになりました。

龍馬像の写真は全体を収めたものと近くから台座を撮ったものの両方を。像の緑青(ろくしょう)と後ろの松の緑が自然に溶け込んでいて、風格があります。娘と息子が龍馬像の前で並んで笑顔を見せている写真は、背後の松の緑と相まって「いかにも史跡らしい」雰囲気が出たお気に入りの一枚です。

砂浜で撮った波の写真は、曇り空と黒い砂と白い波のモノトーンに近い色合いがシックでいい雰囲気です。龍王岬からの眺めは広大な太平洋の広がりが伝わって、旅の開放感が出た写真になりました。

息子が石灯籠の脇でピースしている写真は、後ろに海と松の枝が入り込んでいい構図になっています。龍王岬の岩場や神社の建物が映り込んだ遠景の写真も、独特の迫力ある桂浜らしさが出てお気に入りです。

松の木越しに海を眺める息子の後ろ姿も、桂浜の松原らしい雰囲気が伝わってきて気に入っています。

まとめ

おすすめ度:★★★★☆
滞在時間の目安:1〜1.5時間程度(お土産込み)

天候のせいでホエールウォッチングがキャンセルになり、急きょ訪れることになった桂浜でしたが、予想以上に楽しめました。坂本龍馬像の存在感と、荒波の太平洋の景色の組み合わせは、他の観光地とはひと味違う桂浜ならではの体験でした。

史跡に興味がある娘にとっては「龍馬像が本物っぽくてよかった」と大満足の様子でしたし、息子も龍王岬からの眺めや波の迫力をすっかり気に入っていたようです。入園が無料で気軽に立ち寄れるのも、旅の中の1スポットとして組み込みやすいポイントだと思います。

遊泳はできませんが、散策・眺望・歴史と、さまざまな楽しみ方ができる場所です。小学生のお子さんがいるご家族にも十分楽しんでもらえると思います。天気のいい日の夕暮れ時の景色や、中秋の名月の夜もいつか見てみたいと思いながら高知をあとにしました。

なお、息子の「クジラを見たい」という願いは、この半年後の2026年2月、沖縄旅行でついに叶うことになります。そのときの様子は別の記事にまとめていますので、よろしければあわせてご覧ください。

沖縄の海でホエールウォッチング 沖縄県

桂浜公園ホームページなど

桂浜公園 公式ホームページ

住所 〒781-0262 高知県高知市浦戸桂浜
高知ICから車で約30分、高知市中心部からは約40分
駐車場あり(通常は無料。繁忙期は有料となる場合があります)