この記事でわかること
- 三保の松原がどんな場所か
- 現地で体験できること
- 訪れるベストシーズン・時間帯
- アクセス方法
三保の松原ってどんなところ?
三保の松原は、静岡県静岡市清水区にある景勝地です。駿河湾越しに富士山を望む景色は、日本を代表する眺めのひとつとして古くから親しまれてきました。
2013年6月には「富士山-信仰の対象と芸術の源泉-」の構成資産として、ユネスコの世界文化遺産に登録されています。松原と砂嘴・砂浜を中心に約64.4ヘクタールが名勝として指定されており、単なる海岸沿いの松林ではなく、富士山信仰と芸術の歴史を伝える場所として評価されています。
「日本三大松原」のひとつにも数えられ、佐賀県の虹の松原、福井県の気比の松原と並び称される存在です。大正5年(1916年)には、読者投票による「日本新三景」にも選ばれました。
- 場所・エリア:静岡県静岡市清水区三保
- 特徴:世界遺産にも登録された松原と、富士山・駿河湾の大パノラマ
- こんな人におすすめ:ドライブ途中に気軽に立ち寄りたい人、富士山を写真に収めたい人、歴史や伝説にも触れたい家族連れ
高速道路のインターチェンジから車で30分ほどの距離にあり、長い時間を確保できなくても訪れやすいのが魅力です。滞在時間の目安は1〜2時間ほどなので、旅の合間の一か所として組み込みやすいスポットといえます。
見どころ・ここが魅力
魅力①:みほしるべで出会う、ご当地土産「ふじやまコーン」
松原の入口にあたる羽衣公園駐車場には、青と白に塗り分けられた富士山型のオブジェが立っています。工事現場でおなじみのカラーコーンを富士山に見立てた「ふじやまコーン」で、駐車場に着いた瞬間から気分を盛り上げてくれる存在です。
その正体は、隣接する静岡市三保松原文化創造センター「みほしるべ」で販売されているご当地土産のシンボルでもあります。館内には実物大に近いサイズのコーンをはじめ、ミニサイズのコーンやマグネット、ボールペンなど、大小さまざまな「ふじやまコーン」グッズが並んでいます。
みほしるべは三保松原の歴史や自然を紹介する展示施設で、入館は無料です。営業時間は9時〜16時30分で、年中無休で開いています。訪れる前に、まずここに立ち寄って松原の背景を知っておくと、その後の散策がより楽しめます。
魅力②:御穂神社から続く「神の道」と、伝説の羽衣の松
みほしるべから海岸へ向かう途中には、「神の道」と呼ばれる松並木の参道があります。御穂神社と羽衣の松を結ぶ約500メートルの道で、樹齢200〜300年ほどの老松が両側に立ち並んでいます。
参道の中ほどには、幹が大きく傾き、木の支柱で支えられた松の姿も見られます。長い年月を重ねてきた木々の間を歩いていると、木漏れ日とともに独特の静けさに包まれます。
道の先にあるのが、天女と漁師の出会いを描いた「羽衣伝説」の舞台として知られる羽衣の松です。この伝説は謡曲『羽衣』の題材にもなり、古くから多くの人の心を惹きつけてきました。
現在の羽衣の松は三代目にあたります。初代は1707年の宝永大噴火で海に沈み、樹齢650年に達していた二代目も老いが進んだため、2010年10月に近くの松が三代目として認定されました。毎年2月14日の深夜には、この神の道を通る神事も行われています。
魅力③:松林越しに広がる、富士山と駿河湾の大パノラマ
神の道を抜けて海岸に近づくと、松林の切れ目から不意に富士山が姿を現します。手前に広がる駿河湾の青い海と、その奥にそびえる富士山という組み合わせは、三保の松原ならではの眺めです。
空気が澄んだ日には、山頂の雪と裾野まで、輪郭のはっきりした富士山を見ることができます。海と松、そして富士山という3つの要素が一枚の写真に収まる眺めは、他の富士山ビュースポットとはまた違った魅力を持っています。
海岸沿いにはテトラポッドが並んでいる場所もあります。これは1980年代から進んだ砂浜の侵食に対応するためのもので、1960年代に安倍川で行われた大量の砂利採取や、上流の砂防堰堤によって砂の供給が減ったことが背景にあるとされています。景観を守るため、行政による養浜対策も続けられています。
体験できること
| 体験 | 所要時間 | 料金目安 | ひとことポイント |
|---|---|---|---|
| 神の道の松並木散策 | 15〜20分 | 無料 | 樹齢200〜300年の松が並ぶ約500mの参道 |
| 羽衣の松・御穂神社の見学 | 10〜15分 | 無料 | 羽衣伝説の舞台になった松と神社を巡る |
| みほしるべの展示鑑賞・お土産探し | 20〜30分 | 入館無料/お土産は数百円〜 | ご当地土産「ふじやまコーン」が人気 |
| 波打ち際の散策 | 15〜20分 | 無料 | 富士山を眺めながら波打ち際をゆっくり歩ける |
おすすめの過ごし方
- 所要時間の目安:1〜2時間程度(気軽に立ち寄れるスポット)
- 到着後:羽衣公園駐車場に車を停め、みほしるべで展示を眺めたりお土産をチェック
- 徒歩約10分:神の道の松並木を通って御穂神社・羽衣の松へ
- 続けて徒歩約10分:松林を抜けて海岸へ、富士山と駿河湾の絶景を堪能
- 最後に:波打ち際を少し散策してから駐車場へ戻る
ドライブの休憩を兼ねて立ち寄る場合でも、1〜2時間あれば主要な見どころをひととおり回ることができます。
訪れるベストシーズン・時間帯
- おすすめの季節:空気が澄む冬(12〜2月)は富士山がくっきり見える確率が高くなります。5月ごろでも晴れた日には、雪をまとった富士山と新緑の松を一緒に楽しめます
- おすすめの時間帯:日差しが柔らかい午前中から昼過ぎにかけては、富士山側が順光になりやすく、写真も撮りやすい時間帯です
- 混雑を避けるコツ:ゴールデンウィークや夏休み期間は駐車場が混み合いやすいため、午前中の早い時間に訪れるのがおすすめです
写真で見る三保の松原

駐車場に立つ「ふじやまコーン」
羽衣公園駐車場に着くと、青空を背景に富士山型の大きなオブジェが出迎えてくれます。松の緑とのコントラストが目を引く、到着してすぐのフォトスポットです。

みほしるべに並ぶご当地土産「ふじやまコーン」
館内の窓越しに松林を望みながら、大小さまざまな「ふじやまコーン」グッズが並んでいます。マグネットやボールペンなど、旅の記念に持ち帰りやすいサイズのものもそろっています。面白かったので、ついつい買ってしまいそうになりました。

神の道に立つ老松
木道の両脇に枝を大きく広げた松が連なる神の道。中には幹が傾き、支柱で支えられている松も見られ、長い年月を感じさせます。木漏れ日の中を歩く、静かな散策路です。

松林の先に広がる富士山と駿河湾
林を抜けた瞬間に視界いっぱいに広がる、富士山と駿河湾の大パノラマ。手前の松、青い海、そして雪をまとった富士山が一度に収まる、三保の松原を象徴する眺めです。

波打ち際で遊ぶ子供たち
この時期は5月でしたが暑かったので、子供たちは水遊びを楽しんでいました。
波打ち際にはテトラポッドが点在し、対岸の山並みが遠くにかすんで見えます。貝殻や小石を探しながら波打ち際を歩く来訪者の姿も見られる、のんびりとした一角です。
アクセス
- 住所:静岡県静岡市清水区三保1338-45(三保松原文化創造センター「みほしるべ」)
- 電車・バスで:JR「清水駅」から静鉄バス「三保山の手線」で約25分、「三保松原入口」下車後徒歩約15分(土日祝運行の「世界遺産三保松原」直通バスなら徒歩約5分)。静岡鉄道「新清水駅」からは約20分
- 車で:東名高速道路「清水IC」から約25分、新東名高速道路「日本平久能山スマートIC」から約25分
- 駐車場:みほしるべ裏手の羽衣公園駐車場(173台・24時間利用可)、乗用車は無料
- 営業時間:三保松原の見学に時間制限はなし。みほしるべは9:00〜16:30(年中無休)
- 定休日:みほしるべに定休日なし
- 公式サイト:三保松原(公式サイト)
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まとめ
三保の松原は、世界遺産にも登録された松林と、駿河湾越しにそびえる富士山を一度に楽しめる景勝地です。神の道や羽衣の松には歴史と伝説が息づき、みほしるべではユニークなご当地土産にも出会えます。
ドライブの合間に1〜2時間立ち寄るだけでも、松と海と富士山がそろう眺めをしっかり味わえます。次の静岡方面へのドライブでは、三保の松原を休憩スポットの候補に入れてみてはいかがでしょうか。

