シンガポール植物園・マーライオン公園|世界遺産をめぐる半日

家族旅行

2025年5月、海外家族旅行で訪れたシンガポール3泊4日の2日目、朝から「シンガポール半日市内観光」というオプショナルツアーに参加し、世界遺産のシンガポール植物園やシンボルのマーライオン公園など、定番の観光スポットを一気に巡ってきました。

当時小学6年生の娘と小学5年生の息子にとっては、パスポートを持つのも海外の街を歩くのもすべてが初めての体験。半日でこれだけ巡れるのかと驚くほど盛りだくさんの内容でした。

シンガポール半日市内観光とは

このツアーは7時45分から運行される日本語ガイド付きの周遊コースで、宿泊先のヨークホテルからは8時15分に出発しました。

シンガポール植物園(国立蘭園)、マーライオン公園、スリマリアマン寺院、ラッフルズホテルアーケード、アラブストリート・サルタンモスクを回り、13時15分にパンパシフィックシンガポールで解散となります。

JTBの現地オプションプランに組み込まれていたもので、往復送迎から国立蘭園の入園料まで料金に含まれていたため、細かい手配をせずに主要スポットを効率よく回れたのがありがたかったです。慣れない海外での移動を考えると、子連れにはこうした半日ツアーはとても心強い選択でした。

見どころ

シンガポール植物園・国立蘭園

最初に訪れたのは、2015年に植物園として世界で初めて世界遺産(世界文化遺産)に登録されたシンガポール植物園です。

1859年開園という長い歴史を持ち、園内の「国立蘭園」には1,000種以上、2,000を超える交配種を含む3,000株以上の蘭が集められています。通常の入園料は大人15シンガポールドル(現地居住者は5シンガポールドル)、12歳未満は無料とのことでしたが、今回は往路送迎ともどもツアー料金に含まれていたため、朝の涼しい時間帯にゆったりと見学できました。

ここへ向かう途中で、ガイドさんから「シンガポールの国花は紫の蘭」という話を聞き、日本人にとっての桜のようなものなのかな?と興味を持ちました。

温室のような園内には色とりどりの蘭が咲き誇り、写真好きの娘は「どれもかわいい」と言いながら夢中でシャッターを切っていました。ピンク色の可憐な花びらを持つ蘭のアップや、紫と白の蘭が壁一面に垂れ下がるように咲く様子は、日本の植物園では見たことのない迫力です。

園路の途中には木の枝を編んで作ったガゼルのような動物のオブジェが飾られたエリアもあり、息子は「これ本物みたい」と言いながら並んで写真を撮っていました。時計塔のある広場では大きな木々が空を覆うように枝を伸ばしていて、南国らしい湿った空気とともに深呼吸したくなる心地よさでした。

外部リンク Singapore Botanic Gardens(国立公園局)

マーライオン公園

植物園を出た後、バスで向かったのはシンガポールのシンボル、マーライオン公園です。

高さ8.6メートルの本体像は1972年に完成し、彫刻家リム・ナンセンとその子供たちの手によって作られたのだそうです。口からは絶え間なく水が噴き出し、その向こうにはシンガポール川を挟んで超高層ビルが立ち並ぶ金融街、そしてマリーナベイ・サンズの姿も遠くに眺めることができました。

朝の時間帯にもかかわらず公園はすでに世界中からの観光客でにぎわっていて、みんな同じように「マーライオンと自分」の写真を撮ろうと場所取りをしている様子が印象的でした。

息子は近くにあるミニ・マーライオンを見つけてはしゃぎ、娘は水しぶきがかからないぎりぎりの場所を探して記念写真を撮っていました。対岸に見えるマリーナベイ・サンズの独特な船型の屋上を指さしながら「あそこ、あとで夜景ボートで通るんだよね」と、この日の夜に予定していたナイトクルーズへの期待も膨らんでいたようです。

スリマリアマン寺院

続いて訪れたのは、シンガポール最古のヒンドゥー教寺院として知られるスリマリアマン寺院です。

1827年、ペナンから来た政府書記官ナラヤナ・ピライによって創建され、現在の中華街(チャイナタウン)のサウスブリッジ・ロード沿いに今も残っています。入り口にそびえる「ゴープラム」と呼ばれる塔門は現在の姿で1925年に建てられたもので、6層にわたってヒンドゥー教の神々や様々な人物の色鮮やかな彫刻がびっしりと施されていました。

普段の生活の中でヒンドゥー教寺院を訪れる機会がほとんどない家族にとって、極彩色の神様の像はどれも新鮮な驚きでした。塔の一角にあった、大きな目とカラフルな装飾をまとった神様の彫刻を間近で見上げた娘は「顔がすごい迫力」と少したじろぎながらも、興味深そうにひとつひとつの彫刻を見比べていました。

寺院の周辺は昔ながらのショップハウス(店舗兼住宅)が並ぶチャイナタウンの一角で、色とりどりにペイントされた建物の壁も南国らしい雰囲気を醸し出していました。

ラッフルズホテルアーケードとアラブストリート・サルタンモスク

このあとはラッフルズホテルの敷地内にある「ラッフルズアーケード」を散策しました。

ラッフルズホテルは1887年、アルメニア人のサーキーズ兄弟によって創業された歴史あるホテルで、名物カクテル「シンガポールスリング」はこのホテルのバーテンダー、ンギアム・トンブーンが考案したものとして世界的に知られています。

アーケード内には40店舗ほどの専門ブティックが軒を連ねていて、ガイドさんの案内でラッフルズブティックにも立ち寄り、シンガポールらしいお土産を物色する時間もありました。

最後に訪れたのは、シンガポール最古のモスクとして知られるサルタンモスクと、その周辺に広がるアラブストリートです。現在のモスクは1924年から再建が始まり1929年に竣工したもので、5,000人を収容できる金色のドームが印象的でした。

アラブストリート周辺にはカラフルな布地や絨毯を扱うお店、香辛料の香り漂う雑貨店などが軒を連ねていて、これまで巡ってきたヒンドゥー教寺院とはまた違うイスラム文化の雰囲気を肌で感じることができました。多民族国家シンガポールならではの、宗教も文化もさまざまな街並みを半日で一気に体感できたのは、とても贅沢な時間でした。

外部リンク Raffles Hotel Singapore

ツアー解散後、ガーデンズ・バイ・ザ・ベイにも寄り道

13時15分にパンパシフィックシンガポールでツアーは解散となったのですが、すぐ近くにマリーナベイの人気スポット「ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ」があったため、少しだけ足を延ばして見学しました。

高さ最大16メートルにもなる人工の巨大な樹「スーパーツリー」が林立する光景は圧巻で、空中回廊「OCBCスカイウェイ」からはシンガポールフライヤーやクラウドフォレストのドームを一望できました。

息子は「木なのに木じゃないみたい」とスーパーツリーの不思議な構造に興味津々。この日の夜には、このマリーナベイ一帯を再び船から眺めることになるとは思いもよらず、まさかの「予習」になったのでした。

グルメ・お土産

ツアー中の食事は含まれていませんでしたが、ラッフルズアーケードのラッフルズブティックでは、シンガポールスリングをモチーフにしたお菓子や紅茶缶など、ホテルらしい上品なお土産がたくさん並んでいました。

アラブストリート周辺の雑貨店では、色鮮やかな布小物やアラベスク模様のマグネットなどが目に留まり、娘は自分の部屋に飾る小さな置物を選んでいました。

写真集

国立蘭園で撮った鮮やかなピンクの蘭のアップは、この旅を通じて一番「南国らしさ」を感じる一枚になりました。ガラス張りの温室越しに紫と白の蘭が幾重にも垂れ下がる写真も、光の差し込み方が美しくお気に入りです。

マーライオン公園では、青空とビル群を背景にしぶきを上げるマーライオンの写真が、いかにも「シンガポールに来た」という実感を伝えてくれます。

スリマリアマン寺院のゴープラムに施された極彩色の神様の彫刻は、ズームで撮った一枚が特に迫力満点でした。

解散後に立ち寄ったガーデンズ・バイ・ザ・ベイでは、空を突き刺すようにそびえるスーパーツリーを見上げたアングルの写真が、旅の記念としてとても気に入っています。

まとめ

おすすめ度:★★★★☆
滞在時間の目安:半日(5〜6時間程度)

世界遺産の植物園から、シンボルのマーライオン、異国情緒あふれる寺院やモスクまで、半日でシンガポールの多様な魅力をぎゅっと詰め込んで体感できたツアーでした。移動はすべてバスと日本語ガイドにお任せできたので、初めての海外旅行で右も左もわからない私たち家族にとっては、とても安心して参加できたのが一番よかった点です。

宗教も文化も異なる複数のスポットを一日で回ることで、シンガポールが多民族国家であることを子供たちも肌で実感できたようでした。「日本にはない建物ばっかりだった」と娘が話していたのが印象的で、教科書だけでは伝わらない多様性を旅の初日から体感できたのは大きな収穫でした。暑さ対策として、帽子と水分補給はしっかり準備して臨むのがおすすめです。

シンガポール植物園・マーライオン公園ホームページなど

Singapore Botanic Gardens 公式ホームページ
Visit Singapore – Merlion Park 観光情報

住所(マーライオン公園)〒049213 1 Fullerton Road, Singapore
住所(シンガポール植物園)1 Cluny Road, Singapore 259569
最寄り駅:マーライオン公園はMRTラッフルズプレイス駅から徒歩約10分、シンガポール植物園はMRTボタニックガーデンズ駅直結

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