2025年5月、海外家族旅行で訪れたシンガポール3泊4日の3日目の夜、世界初の夜行性動物専門動物園として知られる「ナイトサファリ」へ向かいました。
昼間はオーチャードロードでのんびりお買い物を楽しんだあと、夕方から夜にかけては打って変わって、動物たちに会いにマンダイ・ワイルドライフ・リザーブへ。今回はレストランでのディナーコース付きのプランを予約しており、食事のあとに夜の動物たちを見て回るという、特別感のある時間を過ごしました。
ナイトサファリとは
ナイトサファリは1994年に開園した、世界初の夜行性動物専門動物園です。
マンダイ・ワイルドライフ・リザーブの一角に位置し、開園から30年以上にわたってシンガポールを代表する観光アトラクションの地位を保ち続けています。園内では900種を超える夜行性動物が飼育されており、マレーバクやライオン、ヒョウをはじめとした夜行性ならではの動物たちの姿を、複数の散策トレイルとトラムで巡ることができます。
開園時間は18時から24時(最終入園23時15分)で、トラムと散策トレイルは19時から運行が始まるとのことでした。
見どころ
レストランでの特別なディナーコース
ナイトサファリのエントランス付近にあるレストランで、まずは夕方からディナーコースをいただきました。
テーブルにはピンクのバラをあしらった花が飾られ、参加日の日付が入ったメニューカードが添えられた、思いのほか本格的なテーブルセッティングに家族みんな少し驚きました。象とキリンのぬいぐるみも各席に添えられていて、子供たちも喜んでいました。
アフリカのサファリロッジを思わせる、木の梁がむき出しの高い天井とライオンやシマウマの写真パネルが飾られた店内は、これから始まる夜の動物探検への期待を高めてくれる雰囲気です。
コースは前菜のグリーンサラダから始まり、次に運ばれてきたのは淡い緑色をしたクリーミーなスープ。息子は「これ何のスープ?」と興味津々にひと口飲んで「美味しい」と完食していました。普段は小食な娘が、旅先の非日常な雰囲気のおかげか、この日は出された料理をほとんど残さず食べていたのも印象的でした。
ワイングラスがずらりと並んだバーカウンターの奥には、動物モチーフの装飾やクッション性のあるシャンデリアが飾られていて、食事をしながらも「動物園に来た」という高揚感を感じられる演出でした。
暗闇のトラムで出会う夜行性動物たち
食事を終えたあとは、いよいよメインの「サファリ・アドベンチャー・トラム」に乗り込み、暗闇の中を英語の音声ガイドを聞きながらゆっくりと園内を進みました。昼間の動物園とはまったく違う、静けさの中に浮かび上がる動物たちの姿は、独特の緊張感と興奮に満ちています。
薄明かりに照らされた放飼場の茂みの中で、じっとこちらを見つめる草食動物の姿を見つけたときは、家族みんなで思わず静かに息をひそめてしまいました。
トラムがゆっくりと速度を落とすたびに、進行方向のどこに動物がいるのか目を凝らして探すのも楽しみのひとつで、暗闇の中に浮かび上がる目の光を最初に見つけようと、子供たちと小さな探し合いになったのも良い思い出です。
フェンス越しに掲示されていた「バラシンガ」という珍しいシカの仲間の看板を見つけた娘は、「初めて聞く名前の動物がたくさんいる」とガイド音声に熱心に耳を傾けていました。夜行性動物ならではの、闇に溶け込むような体の色や、音もなく歩く足取りは、昼間の動物園では決して見ることのできない貴重な光景でした。
息子は動物が近くを通るたびに「今の見た?」と何度も興奮した様子で話しかけてきて、暗闇での撮影は難しかったものの、その分肉眼でしっかりと記憶に焼き付けようとしているようでした。
外部リンク Night Safari(マンダイ・ワイルドライフ・リザーブ公式)
「世界初」の夜行性動物園というスケールの大きさ
トラムに揺られながら、ガイドさんの説明で「ここは世界で最初にできた夜行性動物専門の動物園なんだ」と知り、家族みんなで感心してしまいました。
900種を超える動物を、夜行性という切り口だけで集めて展示するという発想自体が非常にユニークで、単なる動物園というより「夜の森を探検するアトラクション」に近い感覚を味わえました。暗闇の中だからこそ動物たちとの距離が近く感じられる展示手法は、日本の動物園ではあまり体験したことのないものでした。
ディナーの時間帯とサファリ本番までの流れ
私たちが利用したのは、ディナーコースとナイトサファリの入園がセットになったプランで、開園前の比較的明るい時間帯からレストランに入り、食事をしながら少しずつ空が暗くなっていくのを窓越しに眺めるという流れでした。
日本の動物園ではまずありえない「食事をしながら日没を待つ」という体験そのものが新鮮で、家族みんな「これから始まる」というワクワク感を共有しながら食事を楽しめました。
会場にはツアー参加者向けの名札やパンフレットが用意されていて、旅行会社を通じた特別な催しに参加しているという特別感も味わえました。子供たちは食事の合間にも、壁に飾られた動物の写真パネルを指さしては「これは何ていう動物?」と質問攻めにしてくるほど、サファリ本番への期待を膨らませている様子でした。
グルメ・お土産
先述のディナーコースでは、スープや前菜に続いてメインの肉料理、デザートまでしっかりとしたコース仕立てでいただきました。テーブルに置かれたお洒落なプレートや、バラの生花が飾られたセンターピースなど、動物園のレストランとは思えないほど華やかなしつらえだったのが印象的です。
園内の売店では、夜行性動物をモチーフにしたぬいぐるみやTシャツが並んでいて、ぬいぐるみ集めが趣味の息子はフクロウのぬいぐるみをじっくり選んでいました。ポケモン好きの息子にとって、実在する夜の動物たちとの出会いは、また違った意味で心に残る体験になったようです。
かわいいもの好きの娘は、動物の顔がプリントされたポーチに一目惚れし、これも旅の記念品として持ち帰ることにしていました。家内は「夜の動物園でこんなにしっかりフルコースの料理が出るとは思わなかった」と感心し、味だけでなく演出のクオリティにも満足していた様子でした。
写真集















食事の様子を撮った写真では、テーブルに飾られたバラと、真剣な表情でスープを味わう息子の姿が印象的な一枚になりました。暗いレストラン内でシマウマやライオンの写真パネルを背景に撮った家族写真も、旅の記念として気に入っています。
トラムから撮影した夜の動物たちの写真は、フラッシュが使えない暗さのためどれもブレ気味になってしまいましたが、暗闇に浮かび上がるシカの仲間の姿を捉えた一枚だけは奇跡的にピントが合っていて、この日一番のお気に入りです。
まとめ
おすすめ度:★★★★★
滞在時間の目安:3〜4時間程度(ディナー込み)
昼間の観光とはまったく異なる、夜だからこそ味わえる特別な体験ができたナイトサファリでした。
ディナーコースの非日常感と、暗闇の中で出会う動物たちの神秘的な姿の両方を一度に楽しめる贅沢なプランで、初めての海外旅行の締めくくりにふさわしい夜になったと思います。子供たちも「昼間の動物園よりドキドキした」と話していて、旅の思い出の中でも特に強く印象に残った様子でした。
暗い中での移動が多いため、小さなお子さん連れの場合は手をしっかりつないでおくと安心です。虫除け対策や、夜でも蒸し暑さが残るシンガポールの気候に合わせた服装で臨むのがおすすめです。動物との距離が近い夜の動物園ならではの体験を、ぜひ多くの子連れ家族に味わってほしいと思います。
思い返せば、この旅で訪れた植物園やマーライオン公園、キラキラ夜景ボートは「シンガポールという街」を体感する時間だったのに対し、ナイトサファリは「シンガポールという国が持つ自然と生き物」に触れる時間でした。
都会的な高層ビル群のイメージが強いシンガポールですが、車で30〜40分ほど郊外へ向かうだけでこれほど豊かな自然と生き物の世界が広がっていることに、家族みんなが驚かされました。日程の最後をこの体験で締めくくれたことで、シンガポールという国の多面的な魅力を存分に味わい尽くせた4日間になったと思います。
ナイトサファリホームページなど
Night Safari(マンダイ・ワイルドライフ・リザーブ公式) 公式ホームページ
住所 80 Mandai Lake Road, Singapore 729826
アクセス:シンガポール市街地からタクシーで約30〜40分
営業時間:18:00〜24:00(最終入園23:15、トラム・トレイルは19:00より運行)
飼育動物:マレーバク、ライオン、ヒョウなど900種を超える夜行性動物
開園年:1994年(世界初の夜行性動物専門動物園)
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