2026年8月、静岡市のバンダイホビーセンター新工場内にある「BHCPDII MUSEUM」へ家族旅行に行ってきました。
前日の富士サファリパークとはがらりと雰囲気が変わり、この日はガンプラの生産技術やモノづくりの世界にじっくり触れる1日です。
BHCPDII MUSEUMとは
BHCPDII MUSEUMは、静岡県静岡市葵区長沼にあるバンダイホビーセンターの新工場内、2階・3階部分に設けられた体験型ミュージアムです。「BHCPDII」は英語表記「BANDAI HOBBY CENTER PLAMO DESIGN INDUSTRIAL INSTITUTE」の頭文字で、プラモデルの企画・開発から生産までのモノづくりを、見学とワークショップの両方で体感できる施設として、2025年9月にオープンしました。
施設の広さは約1,500平方メートルにおよび、実際に稼働する工場のラインをガラス越しに見学できるコーナーのほか、来場者一人ひとりがオリジナルのプラモデルパッケージをデザインできる「プラモデザイナー体験」も用意されています。館内には、ガンプラを中心に様々な資料や現物が展示されていて、その迫力に圧倒されました。
見学は完全予約制で、所要時間は約90分が目安。入館料は中学生以上2,860円、小学生以下1,100円、未就学児無料(2026年8月時点、詳細は公式サイトでご確認ください)です。なお、会場に来場者用の駐車場はなく、車の乗り入れも禁止されているため、静岡鉄道 長沼駅から徒歩約3分、JR東静岡駅から徒歩約8分という好アクセスの立地になっています。
見どころ
静岡らしい遊び心が光る建物の外観
建物の近くには、緑・青・黄色に塗り分けられたランナーフレーム風の遊具のようなフォトスポットも設置されていて、「SHIZUOKA, A MODEL CITY」という文字とともに、地元の鉄道会社とコラボしたデザインが施されていました。子供たちも「これ全部プラモデルの枠になってる!」と、プラモデルの街を体感していました。
巨大なガンダムの部品モニュメントと受付
会場に到着してまず目を引いたのが、建物の壁面に設置された巨大なガンプラのランナー(プラモデルのパーツがつながった枠)です。実物大ガンダムの頭部パーツになっていて、外から見ただけでもガンプラファンにはたまらない雰囲気が伝わってきました。裏面には組み立て説明書も描かれていて、「組み立てには4mのニッパーをご用意ください!」と遊び心がいっぱいです。


娘と息子は、このモニュメントの下で記念撮影。「本物のプラモデルの枠みたい」と、普段何気なく手にしているガンプラのパーツが、これほど大きなスケールで再現されていることに感心していました。受付を済ませたカウンターには、施設のマスコットキャラクターのフィギュアも並んでいて、記念撮影スポットとしても人気の一角でした。
設計図面やランナーアートが並ぶ展示エリア
受付フロアには、無数の小さなガンプラのランナー(パーツがつながった枠)と、それを作る際に使用した金型を敷き詰めて作られたアート作品のような壁面もありました。1つ1つは見慣れた小さなパーツでも、集まると迫力のある造形になることに我々も、他のお客さんも見入っていました。


受付を抜けて奥へ進むと、武器やパーツの設計図面のようなイラストがびっしりと描かれた壁面が広がっていました。実際の商品開発でどのようにパーツの形状が検討されているかが伝わってくる展示です。


ガンダムをはじめとするロボットデザインの変遷を紹介する原画・設定資料の展示になっていて、線画のラフスケッチから彩色されたデザイン画まで、キャラクターデザインが完成するまでの過程を垣間見ることができました。バンダイのプラモ技術に触れるほどに、リアルさと組み立てる楽しさをどのように両立するのか?の熱量に圧倒されます。
プラモデルが単なるおもちゃではなく、まるで工芸品のように緻密に作り込まれたものだと感じられる展示内容でした。
外部リンク BHCPDII MUSEUM 公式サイト
プラモデザイナー体験、まずはIDカードを登録
今回のハイライトである「プラモデザイナー体験」がスタートしました。
まず各工程の意味や流れの説明から始まって、どのような技術が使われているのかを実物の展示を見ながら
タッチパネルを操作しながらオリジナルのプラモデルパッケージをデザインできる体験コーナーです。まず専用のIDカードを受け取り、タッチパネルの端末にかざして自分の作品データを登録するところからスタート。娘は真剣な表情で画面を操作しながら、パーツの形や色を選んでいました。
ガラス越しに眺める生産ラインとパーツアートの壁
IDの登録を終えて奥のフロアへ進むと、実際の生産ラインをガラス越しに見学できるエリアがありました。訪れた日はラインが稼働していないタイミングでしたが、金型からプラモデルのパーツを成形する機械が数十台もずらりと並ぶ様子は、普段なかなか目にすることのない工場ならではの光景です。もの作りが好きな子供たちも食い入るように見ていました。


その先には、こちらも無数の1/144ガンダムを壁面に並べたウォールアートが。入口付近の展示エリアで見たものとはまた違う迫力で、館内のあちこちにガンプラ愛を感じさせる仕掛けが散りばめられているのが印象的でした。
仕様を決めるところからパッケージングまで
プラモデザイナー体験では、「仕様を決める」というテーマから始まります。プラモデルがどのように仕様を固めていくのか、実際の商品(RX-78-2 ガンダム エントリーグレードなど)を例にしたパネル展示もあり、企画・開発の考え方を学べる工夫がされていました。息子も「パーツの大きさ・太さだけで印象が変わるんだ」と、デザインの選択肢を1つずつ楽しみながら進めていました。
最後にはパッケージデザインの仕上げまでを一通り体験し、記念に自分がデザインしたパッケージなどをお土産としていただきました。展示エリアで学んだ企画・開発の背景を踏まえたうえで、自分の手でパッケージングまでを体験できる、親子で盛り上がれる流れになっていました。
グルメ・お土産
館内のショップスペースには、ここでしか手に入らない限定グッズや、施設のマスコットキャラクターをあしらったオリジナルグッズが並んでいました。タオルなど自動販売機で買えるものもありましたが、プラモデルはプレミアム・バンダイのサイトで購入する形になっていて、見学のついでに衝動買いできなかったのが少し残念でした(笑)。
写真集


娘と息子がデザインしたパッケージです。
娘は『30MS リシェッタ』、息子は『ティラノサウルス』を選択しました。2人とも、制限時間がある中でかなりじっくり取り組んでいて、出来栄えもよい感じに思えます。見学コースを出たところには、先月の優秀作品などが展示されていて、同じ題材なのにみんな自分のカラーを出して楽しんでいるように感じました。
まとめ
おすすめ度:★★★★★
滞在時間の目安:1時間30分程度
普段何気なく遊んでいるガンプラが、これほど緻密な技術と企画力によって作られていることを、家族みんなで実感できた見学でした。生産ラインの見学だけでなく、自分の手でデザインを考えるプラモデザイナー体験まで用意されているのは、ものづくりへの興味を育てるうえでもとても良い機会になったと思います。
完全予約制の施設なので、訪れる際は事前に公式サイトでのチケット予約をお忘れなく。静岡というと富士山や海のイメージが強かった我が家にとって、ガンプラの聖地としての一面を知ることができたのも、今回の旅の大きな収穫でした。
BHCPDII MUSEUMホームページなど
BHCPDII MUSEUM 公式ホームページ
住所 〒420-0813 静岡県静岡市葵区長沼500-15
静岡鉄道 長沼駅から徒歩約3分、JR東海道線 東静岡駅から徒歩約8分
来場者用駐車場なし
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